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ウブド王家のチョコルダ氏がオーナーである「イバ」は、しっとりとした上品さが魅力の大人のヴィラだ。
ウブドのメインストリートであるラヤ・ウブド通りの西側、チャンプアン川沿いに位置し、美術館やギャラリー等のアクセスにも便利なロケーションである。にも関わらず、ヴィラ正面にあるロビーへ足を踏み入れると、濃い緑の息吹がまず出迎えてくれ、まるで森林浴にでも来たかのような安らぎを覚える。
全部で15棟ある1つ1つ異なったデザインのヴィラは、このロビーの奥にある。苔むした石像、蓮池に浮かぶ橋、シダの葉が生える石垣など、情緒たっぷりの自然の演出を横目にヴィラへ向かう。塀や生け垣で囲まれたヴィラ入口であるバリニーズ・スタイルの重厚な扉が、心地よいプライベート感を約束しているようだ。ヴィラの内装は期待を裏切らないナチュラルでシンプルな造り。「イバ」のシンボルでもある白いプルメリアの花がヴィラのあちこちに飾られている。それがとても清楚で上品な雰囲気で好感が持てる。各ヴィラは渓谷に向かって建てられて、それぞれに居心地の良さそうな屋外リビングがついている。昼間は森の涼しい空気の中でのんびりと、夜は飛び交うホタルを観ながら、暫しの間もの想いにふける…。日常の生活を忘れ、メディテーションしてみるのも良いだろう。ここは静かに瞑想するのにピッタリの場所であると思う。
イバがあるチャンプアン川の渓谷は、昔、バリ絵画に多大な影響を及ぼした西洋人画家ウォルター・スピースやルドルフ・ボネなどのインスピレーションの源にもなっているそうだ。多くの西洋人画家が、ウブドの中でもとりわけこのチャンプアンに惹きつけられ、ここを拠点に活動していたと云われている。
撮影をしていると雨が降ってきた。雨は暫くして止んだが、その後、植物は一層生き生きと美しく鮮やかに、ヴィラに漂う緑の香りも更に強くなった。インスピレーションを生み出すチャンプアンの「ヒーリング・パワー」を感じた一瞬だった。
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