びるとぴんキィの
ドリーム・サーフィン

14. サーフィン・カメラマン「ピピン」


今回はぴんキィがバリのサーフィンカメラマンを紹介するよ! 名前はピピン(PIPING)! 年上なのに呼捨てにしちゃうけど、ぴんキィは彼と10年来のお友達なんだよね。でもしばらく会ってなかったから、今回このインタビューのおかげで、久々にじっくり話す事ができてよかったな〜!!

 ピピンは1959年10月25日生まれの42歳。でも、写真を見てもらえればわかるように、おじさんっぽくないんだよね。ナイス・ミドルって感じ♪ うひっ ちょっといい男でしょう? きっとモテるんだろなあ・・・って、そんなことはどうでもいいか。へへへ

 ぴんキィがピピンと会ったのは、そう11年ぐらい前だよね? その時はお互い、ただ波乗りだけしてたね。いつカメラと出会ったの?
「カメラと出会ったのは、96年だね。あるドイツ人がバリに土地を買うのを手伝った時に、お礼にカメラをくれたんだよ。はじめはお金をくれるって言ったんだけど、彼の持ってるカメラをちょうだいって僕が言ったんだ。それからだよ」

 でもはじめは難しかったでしょ?
「何をするにもはじめは難しいさ。でも少しずつやっていけば必ず出来るし、興味があったからすぐ覚えていったよ。好きって気持ちの方がとても強かったから、辛い事も感じなかったしね」

 どうやって仕事にしていったの?
「仕事? 僕の本職は、みんなを幸せにする事。カメラやメディアはあくまでも趣味なんだよ。はじめはそのカメラを持ってチャングーに行って、誰彼かまわず日本人の観光客サーファーの写真を撮ったんだ。プロのサーファーはプロのカメラマンが撮る。素人のサーファーは素人のカメラマンが撮る(笑)。そんな感じだね。そして、その写真を写っている人に買ってもらうんだ。そのお金を現像代やフィルムを買うのにまわしてさ。撮られたサーファーも、自分の波乗りしてる姿が写真になったのを見てとても喜んでるし、僕も写真を撮る勉強が出来たし、これこそ僕の仕事だって思った。みんなが幸せになるんだ。そんなある日、友達が家に遊びに来たんだ。彼はインドネシア人なんだけど、ハワイで仕事して1年に1回バリに帰ってくるんだよ。そして、彼は僕の家にある写真の多さにびっくりして、こう言ったんだ。『どうして、バリにはサーフマガジンがないの? ハワイにはいっぱいあるよ。バリもハワイと同じぐらいサーファーがいるんだからマガジンを作ってみれば?』ってさ。その言葉に僕はインスピレーションを感じたのさ。それからメディアの事を色々勉強したね。その後『SURF TIME』を友達と一緒に作ったんだ。初号から8号までは、僕の写真ばかりだよ。今は、海外からのプロカメラマンも撮ってるんだけどね」

 サーフィンカメラマンの良いところ、嫌なところって何?
「そうだね、良いところは、やっぱり写真を本人に見せた時に喜んでもらえた時かな? 嫌なことは、いい波の時ほどいい写真は撮れるから、その時自分は波乗りが出来ない事かな?」

 今までで特にお気に入りの写真は?
「サヌールにあるMAGIC WAVEってポイントで撮ったんだけど、イギリスのサーファーが波に乗ってる写真だね。イギリスの「CARVE」ってサーフマガジンに載ったんだ。海外から撮影にくるのにカメラマンを雇って、チケット代使って、機材を運んで来るよりも、バリで僕を雇った方が安いからっていうことで来た仕事だったんだけど、その時の写真はとても気に入ってるよ。それで、今回フリーペーパーを創刊したんだ。その名前も、もちろん「MAGIC WAVE」さ。1ヶ月に2回出す事になってるんだ」
 え〜それってどこでもらえるの?
「各サーフポイントに置いてあるよ。サーファーのためのものだから、お店には置かずにポイントに置く事にしたんだ。今は英語版だけなんだけど、日本語版も出す予定だよ」

 ぴんキィは、最近海が汚れてきてるのがとても気になるんだけど、ピピンはどう思う? 
「それは、僕もすごく気になってるところだよ。ゴミ問題だね。記事にして何回も取り上げてるよ。記事が出来あがると、政府の人たちの所にも持っていくようにしてるさ。写真で伝えられる事だってあるからね。でもすぐに対処してもらえるというわけにはいかないね。ドミノみたいなものさ。一番向こうまで行くのには時間がかかるけど、きちんと並んでれば必ず向こうまで行くんだよ。少しずつだね。もうはじめのひとつは倒したからね」
 なんかかっこいいナ〜! 筋が通った意見だし、なにより彼自身が自分の意見に自信を持っているのが良くわかったよ。ゴミ問題を熱く語ってくれるピピンを見てると、ほんと海が好きなんだなあ〜って伝わってくる。好きなものは大切にしたいものね。これからも、色んな活動をがんばってね!

ピピン(1990)
ピピンの撮ったサーフィン写真
ピピンの撮ったサーフィン写真