〈32〉ニョマン スジャナ 'クニュム' さん
ジンバランにあるジェンガラのギャラリーで行なわれた展覧会では、葉っぱをテーマにした作品を披露したクニュムさん。自然や人、動物をモチーフにしたアブストラクトが特徴だ。「木は人間とよく似ているよ。幹は親で葉は子供。子供は大きくなると親から離れ独立していくでしょ」と話してくれた通り、人と自然の調和の大切さが彼の普遍のメッセージでもある。次世代の注目すべきアーティストとして選ばれた彼は、力強さの中にも親しみを感じさせる魅力的なアートを展開中だ。

■プロフィール
1972年9月9日生まれ。出身地:ウブド サヤン村。中学の時、学費を稼ぐ為にバティック制作の仕事を手伝う。この頃絵画に興味を抱き、中学卒業後ウブドにある美術高校(SMSR)でバリの伝統絵画を学ぶ。'92、デンパサールにある国立芸術大学(ISI)に入学。伝統絵画を描くことに疑問を持ち始め、独自の作品を描く為、ファインアートを専攻。個人スタジオを設立する。'98にISI卒業。同年、デンパサールで行なわれたアートコンクールで最優秀賞を受賞。大学時代から現在まで精力的にエキジビションを展開中。

■問い合わせ/連絡先
Br. Kutuh, Sayan, Ubud
Tel : 7421863
Tel : 081-2392-4745
E-mail : artkenyem@yahoo.com


「Abstrakesi Daun l」'05 W50×H150cm。
「Abstrakesi Daun ll」'05 W50×H150cm。

「Harapan Baru」'05 W70×H145cm。

「Melayang Bersama Daun」
'05 W145×H200cm。

「Karya Intalasi」。

「Menanti Musim Baru」
'05 W200×H145cm。

「Dibalik Cermin」'05 W300×H135cm。

「Bayangan Hitam Putih」
'05 W200×H135cm。

自宅のスタジオで制作中のクニュムさん。


みわきち:初めて彼の作品に出会ったのは、今から3年ほど前。ウブドのコマネカギャラリーに展示されていたもので、四角の枠の中に人の顔らしきものをたくさん埋め込んだ作品でした。その不思議な表情にとても惹かれたのを今でもちゃんと憶えています。そして偶然にも今回の取材で彼が作者だったとわかってビックリ! アブストラクトというと、勢いのある筆のタッチや独創的な色使いで、男性的なイメージが一般的です。でもクニュムさんの作品は、そんな力強さの中にも優しさを感じるんですよね。絵のポイントになっている葉から気持ちが伝わってくるような…。女性にファンが多そうな気がします。