24. やっぱりバリ島
先日泊まったアヒムサはとても静かで素敵なヴィラ。以前泊まったサヌールのヴィラ、パビリオンとエントランスがすごく似ていると思いましたが、同じ系列? ヴィラ内のプールの水音が心地よくとてもぐっすり眠れました。
翌日ウブドのガヤトリヴィラに移動した私たち一行。今回は朝四時に出発して、朝もやのブサキ寺院撮影というスケジュールがあります。前日夜中一時半頃にベッドについた私は、わずか二時間で起床です。もちろん目覚まし時計と共にベッドイン。三時半に耳元で目覚ましが鳴り、起きなくちゃとベッドから降りようとしたそのとき、足を踏み外してあの高いベッドから見事に落ちた私。もちろん一気に目は覚め、涙が出るのをこらえながら、まだ明けぬベサキ寺院へと向かいました。
着いたときはもちろんまだ真っ暗。空には満月が光っています。朝もやに煙る幻想的な寺院の景色にぴったり。以前ジョグジャカルタに住んでいた頃、外出していてそのまま夜が明けてくる光景を何度も目にしたことがあります。ジョグジャの明け方はイスラム教モスクからのお祈りの声が一斉に流れてきます。すると、お祈りをする人たちの水浴びの音があちこちから聞こえてきて、続いて朝食の準備の音や匂いが流れてきて一日が始まります。
バリ島のブサキ寺院ではヒンズー教に関係したお話でしょうか、スピーカーからバリ語のような語りが流れていました。するとぼんやり明るくなりはじめ、黒から灰色へ転換する気配を見せたら、もう早いです。ほんの何分間かで一気に明るくなります。

皆さんは知っていますか? 夜が明けかけるプロセスの中で、ほんのわずかですがウットリするほど魅惑的な「青」の神秘時間があります。こんな光景が現実にあるなんて・・・それはまるで東山魁夷の描く世界そのもの。すべてが青色の中に包まれる静寂の何分間か。私はその色に触れるたびに「永遠」を感じてしまいます。
実は今回行く二週間前位から咳が止まらずに困っていました。咳止め薬を飲んでいるのにも関わらず、出発前々日にもせきこみながらセミナーをやっていましたら、主催者の方が「レンコンとショウガをすって熱湯を入れて飲むといい」と教えてくださり、帰宅後にさっそく二杯。多少よくなった気がしましたが、その翌日はセラピーの仕事でまたずっとしゃべらなくてはならず、再び何度も咳き込んでしまいました。その翌朝出発したバリ島です。
暖かいところに行けば治るだろうと気楽に考えていましたが、しゃべろうとすると咳きこむのは相変わらず。見かねたヴィラの現地スタッフが民間療法なる液体を作ってくれました。それは絞ったレモンに、料理にかけるあの黒いソースを混ぜたものです。そういえばその昔ジョグジャでもそのようなものを具合の悪いときに飲まされた記憶があります。しかしこれが効いたのか、咳も減ってきました。
血流がよくなって毒素を出すにはマッサージだ、と合間をぬってマッサージにも行きました。すると終わった頃には本当に治ってしまいました。レモンとソースミックスが効いたのか、全身マッサージコースが効いたのか、いずれにしても嬉しい限りです。こういう楽しい民間療法(?)はいいですね。もっとやりたい。
しかし、帰りの飛行機の中が寒くて何度もくしゃみをしていたら、またゴホゴホ咳きこむ羽目に。帰宅後「一度は治った」と申告しても「まだ治っていないのはおかしい、病院に行くべきだ」と家族に促されてやっと行きましたよ、西洋医学へ。
簡単にチェックされ、気管支炎症ってことで様子をみましょう〜と、変なスプレー薬をもらい、日に二度息を全部吐いて器具をくわえながら一気にスプレーを吸い込むのを二度繰り返し、しばらく息を止めて待つ。そう、ちょっとヤバそうな、しかも暗い自宅治療です。バリ島の東洋伝統治療のほうがずっとずっと楽しい感じ。その上、一日三回飲むようにもらってきた薬を見たら、説明のところに「脳の興奮を抑える薬」ですって。なんで? 確かに病院ではあまりの長時間待たされたがために診察のときにはかなり態度悪かったかもしれないけどね。しかもそれを十四日分も出してくれているってどういうこと? そんな薬よりやっぱりバリ島へ行こうっと。きっと元気になれる。しかも楽しみながらね。
さて、今回でこの「道端の神々」―幸運講座 も最終回を迎えました。読んでくださってありがとうございました。バリ島に行くと「いつも読んでいます」と声をかけてくださる方々、またメールで感想など送ってくださった方々、本当にありがとうございました。しかしこれでお別れではないんですよ、うふふ。次号から新しい形で更に展開していくんです。これからもよろしくお願いします。質問・要望などありましたらいつでもメールをください。また感想なども大歓迎。ホームページのBBSにも遊びにいらしてくださいね。ではまた会いましょう。ひとまずさようなら。
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