エイム インドネシア>神々のささやき 〜魅惑入門〜


第1回:色香漂うひとたち


 どんなに運が強くったって、どんなに成功したって、魅力の無い人はやはりつまらないですよね。その魅力って人様々な見解があると思いますが、私は男女問わず同じようにあるものだと思うんですね、「色気」とよぶもので。(断っておきますがムンムンの色気というのとは違いますので誤解のないよう)。

 私の長年の研究?から、人を惹きつけるのは顔やスタイル以前に、別の次元でこのカテゴリーが存在するということがわかりました。「あの子キレイなのに何故かモテないのよね」「飛びぬけて可愛いわけでないのにすごくモテる子」その理由は雰囲気・・・「色気(色香)」だと断言できます。

 人を惹きつけるエネルギーって、その人の周りに、見えないけれどほのかに漂って色香を醸しだしていて、一緒にいる自分も何かにふわっと包まれて気持ちがほどけていく。何故か気になる。私が好きになる人は、男女問わずこの「色香」のある人です。こういうのは理屈ではなく本能。五感に訴えかけるようなものですね。その色香は「余裕」となって、更に魅力ある雰囲気オーラを放っていくようです。

 さてここでかなり論点に飛びがみられますが、余裕の雰囲気を醸し出している人として、各航空会社の「機長」を是非ご覧になっていただきたい。グループから少し離れて(←ここポイント高)、寡黙に颯爽と歩く姿を見るにつけ、「きゃ〜ステキ」と心の中で叫ぶ私です。そんな経験ありませんか?

 ガルーダインドネシア航空はというと、それまでジョグジャやバリの空港近辺にいるガルーダスタッフたちしか見ていなかった私は、常に一抹の不安を抱えて乗り込んでいました。「いい加減なんじゃないかな」「身体は小さいんだろうな」「スーツの丈は短いんだろうな」など、操縦室の談話風景まで目に浮かんできて怖いものがあります。しかしそれが全くの誤解であるということに気づいたときから、機長なるものをよ〜く観察するようになりました。

 バリ島から、ガルーダインドネシア航空でビジネスクラスとエコノミーの中間に位置するプレミアムエコノミーという席の二階席に座り、ジャカルタでのトランジットは機内を出ずにそのままでいると素晴らしい光景が見られます。

 バリ島からジャカルタまでのスタッフとジャカルタから成田までのスタッフは入れ替わります。そうです、つまりそこで機長・副機長の交代劇が見られるのです。それをご説明します。

 まず飛行機が止まり、乗客が降りた後で、機長室の整備関係の人たちが二名ほど入ってきます。機長室はもちろん勝手に入れませんので、その黒いジャンバー服を着たエンジニアたちは機長室のドアを睨みながら通路にただ立って待っているので、最初は誰だかわからず戸惑います。

 さてドアが開きまして、中から機長と副操縦士が出てきます。外で待っていたエンジニアを呼び、機長室の機械を指差して何か言い、肩に手をかけ、ついでにねぎらいだか冗談のひとつもいい、笑いかけ、機長カバンと共に機長室を出ていきます。

 すると、外に降りずに座っている二階席の乗客に一人ひとり微笑みかけたりもし、ものすごい余裕でもって堂々と通路を歩いていき、ときたまジャカルタからの機長が早めにスタンバイしているときなど、ここの通路で立ち話に花を咲かせてもいます。インドネシア語がわかる私が聞いていてもスマートな冗談話で、とても心地よいものです。

 ガルーダ航空の機長は小柄な人の良さそうなナーナー叔父さんかと思いきや、「やっぱり機長だもんね、そりゃあ違うよね」と誰もが納得できるような雰囲気を醸し出してます。「同じ国なのに何食べてるんだろう」というように、背も高く、恰幅良く、立派な紳士なんですよ。もちろん意味なくニヤニヤなんてしていない、微笑んだあとは寡黙に颯爽と歩いていきます。

 さて機内は入れ替わって、ジャカルタからの機長が席につき、スタッフもすべて乗り込んだあと、ここで全スタッフの機長への挨拶がはじまります。ひとりずつ機長室に入り(ときには通路に客室乗務員が並んでしまいます)、インドネシアスタイルの握手で挨拶して「よろしくお願いします」をしています。それを全員が終えると、機長室のドアが閉じられます。

 選ばれたという自負、緊張と安堵の交差する仕事、皆に頼られること、こういう日常のすべてが彼らを更に余裕ある大きな男性にしていくのでしょうか。以前私の知り合いで客室乗務員をしていた彼女はいつも、「制服を脱げば、パイロットも普通のおじさんよ」と言っていました。「着いた先のホテルのエレベーターで会っても、気づかない人っているわよ」「制服でステキに見えるだけなのよね」と。しかし彼女はしっかりパイロットと結婚しましたっけ。

 男性の方は、機長を客室乗務員に置き換えてみてください。機長も客室乗務員も色香が普通の人以上に漂っていませんか?だからモテるとも思うんですけど。次回は、その色香をどうしたら身に付けられるかを分析してみましょう。





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