エイム インドネシア>神々のささやき 〜魅惑入門〜


最終回:幸せを運ぶモノ


 「これ持ってからいいコトばかり起こる」
 そんなラッキーグッズをあなたは持っていますか?

 インドネシアのラッキーグッズといえば、今はまずバリ島で有名なガムランボールでしょう。この地ならではのサイキックな能力のある方が作っていたり、祈祷師がお祈りしているといった、特別なものならより効果もあるでしょう。確かにその見分けは難しいものですが。
 バングルやブレスレットもラッキーアクセサリーです。シルバーのバングルは運気アップにいいし、ブレスレットは特に何色かが混ざっているものだと滞っている運が流れ出します。運気が停滞してると感じている人がいたら是非試して下さいね。バリ島やジャワ島でもよく見かける、南海の白蝶貝真珠もいいですよ。特に涙の粒のようなバロックパールは、女性の悲しみを消し去るといわれています。
 石も現地の皆さんよく身につけていますね。女性のアクセサリーが金やルビーやアメジストが小さくついているのに比べて、男性の指輪の石の大きさと豊富さには驚きます。それからここで何度も書いていますが、クリスという短剣もラッキーを呼び込むものです。特にジャワでは精霊が宿っているという神秘な短剣がいくつも存在していて、願望達成に一役かっていたりします。

 モノではないもので、実はとても古い歴史を持つラッキーグッズがあります。それは鳥。ジャワではクゥトットという美しい声を持つ鳥は神秘の力を持っていると信じられています。その美しい鳴き声のコンテストもあり、カセットテープまでCD店で販売されるほどです。ク〜トゥットゥットゥと、淋しいような声で鳴くその声は、確かに普通の鳥とは違う高貴な雰囲気を醸し出しています。こんな声をもつ鳥はどんなに美しい鳥かと思えば、これがなんとグレーの鳩のような普通の外見なんですね。外見がきれいな鳥はたくさんいる熱帯なのに、この鳥を特別なものに仕立て上げたのは、まず勘が鋭く、これから来る人を声で知らせることからかもしれません。先を予知することができるということです。特に声が素晴らしいクゥトットを手に入れるのには多額なお金もかかりますが、しかしお金だけではないといいます。縁だそうですよ。この鳥が入ったカゴを下げている家は幸運が舞い込んでくるとのこと。精神性の高いジャワの人なら、生涯に必ず手に入れたいもののひとつだそうです。
 鯉もラッキーグッズのひとつです。鯉はインドネシアでも「コイ」といい、日本産は非常に高級なものです。地元産の鯉は多少色味が劣ります。鯉を趣味にするなんて老人の域に入っているように思われますが、現地では色柄を楽しむそれは、若い人たちも興味があるようです。盆栽も若い人たち向け趣味ですね。あのようなものは現地の若い「アーティスト」たちに非常に受け入れられているんですよ。

 現地で22匹の鯉を飼い、鳥かごには声の美しい鳥を飼い、石の指輪をし、と、絵にかいたようなそんな幸運呼び暮らしをしていた私。え? いいことたくさんあったかって? 鯉は鯉ヘルペスで全滅し、鳥は鳥カゴ掃除のときにお手伝いがどこかに逃がしてしまい、石はいつの間にか興味なくなっていた・・・とだけ報告しておきましょう。しかし私はいつでも強運でした。

 私がよくやることをひとつお教えしましょう。もしあなたがインドネシアにまた行きたいと思ったら、インドネシアの紙幣全種類を一枚ずつきれいに伸ばし、それを封筒に入れてきちんとしまいます。硬貨全種類も入れます。そしてそこに香水を一振りしたブローターを入れます(私はこれにいつもシャネルのチャンスを使います)。さあこれだけで、あなたは必ずまたインドネシアにすぐ行きますよ。私はこれをやったあと頻繁に行く羽目になりました。帰国したらすぐきちんと同じことをします。なのでしばらく行きたくないときは、やらないようにしています。

 こういうのを縁起かつぎと言いましょうか。私の周りにはそういうことにこだわる人が多く、日を選んだりします。しかしインドネシアでも同じようなものはあり、日を選んで何かを行うことは多いようです。そのときは普通のカレンダーではなく、バリ島でもジャワ島でも月のカレンダーを使います。特にジャワでは三十五日に一度スピリチュアル度が高くなる日があり、儀式などは必ずその日に合わせて行います。こういったものは摩訶不思議に思うかもしれませんが、実は細かく計算して出す数学の分野のようです。

 スピリチュアル度の高い日に、それなりの場所でそれなりの人たちと儀式を行い、今後の幸運を祈る、あちらでいつもそんなことを楽しんでしていた私。え? いいことたくさんあったかって?・・・もちろんですよ。私がここまで強運になったのは、そんなインドネシアのお陰だと思っています。

 今回でこの連載は終わりになります。皆さま読んでくださってありがとうございました。
 幸せになる道はいつも囁きのようにしゃべりかけているものです。あなた自身の心の奥から。







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