「僕はいいからパピーたちだけ写真を撮って」と、エドワルド氏。なんだかテレているようだった。残念だけど、お嬢ちゃんたちだけ撮らせてもらった。

9. 元気エネルギー 弾丸ダルメシアン

スミニャックのエドワルド宅に潜入

忙な時間をさいて、お嬢ちゃんたちにゴハンをあげる為に、わざわざ家に帰って来るエドワルド氏。ダルメシアンのクマとサシャは元気いっぱいに飛び跳ねて、その愛情に答えていた。

■エドワルド家のお犬さま

ダルメシアン
 クマ、サシャ(共に5ヶ月/♀)

 めちゃめちゃかわいいダルメシアンがいるというタレコミがあった。ただし、飼い主のイタリア人エドワルド氏はかなりお忙しい方なので、勝手に行って勝手に写真を撮って良いということだった。と言われても、私も困る。そこで、そのタレコミの主まさこちゃんに付き添ってもらって、スミニャックのお宅にお邪魔することになったのだ。

 その家に入った途端、白黒の弾丸が飛んで来た。それもふたつ。ちょっとでも腰を落とそうものなら、なにがなんだかわからないほどのモミクチャ状態にされてしまう。感動的なくらいにものすごいエネルギーだ。彼女たちの名前は「クマ」と「サシャ」。サシャの方は良いとしても、クマってあーた、こんなすらりとした体型の犬がなんでクマなのよ? と思ったら、日本語ぢゃなくって、イタリア語なんだそうだ。そうよね、そうよね、なんて納得したのも束の間、イタリア語の意味の方がもっとスゴかった。あまりスゴすぎて、この格調高いバリフリーク誌には書けまっしぇん。ま、エドワルド氏のシャレってことにしておきましょう。

 家主のいない家で、犬まみれと言うより「犬くちゃ」になりながら写真を撮っていると、エドワルド氏が帰って来た。手には彼女たちのごはんを持っている。忙しい仕事の合間をぬって、ごはんをあげに帰って来たのだ。二頭はそれを知っていて、すぐにキッチンで待機する。この時ばかりは神妙にしているのがおかしい。

 それにしても、このコたちの表情の豊かさと言ったらどうだろう。遊んでいる時の真剣な顔、名前を呼ばれた時の笑顔、お供え物を狙っている時のまじめな顔、薬を塗ってもらっている時のふてくされた顔…。人間と同じで、犬も大人になると表情が乏しくなるけれど、彼女たちには今のままでいてほしいと思う。こんなコたちだったら、101匹いても楽しい(大変だけど…)。



*この記事は「H.I.S.バリフリーク2005年7号」に掲載されたものです。