左からプリン、香織ちゃん、メロン、リンバ、ティム、ラバ。ひろ〜い庭があるからこその、大家族だ。
12. 風通しの良い仲良し家族
スミニャックのティム&香織ちゃん宅に潜入
ベ
タベタとかわいがるのではなく、人間と犬とのちょうど良い距離を保ちながら、生活する2人と4頭。気持ち良い風が吹く、緑いっぱいの広い庭は、彼らの心地良い空間になっている。
■ティム&香織ちゃん家のお犬さま■
ミニチュア・ダックスフント
メロン(5歳半/♂) プリン(5歳半/♀)
ジャーマン・シェパード
リンバ(2歳/♀) ラバ(1歳半/♂)
「私は、犬は犬だと思ってるんです」。
とかく犬を擬人化しがちな、最近の愛犬家の風潮の中で、香織ちゃんは毅然と話をしてくれた。かといって、決してかわいがっていないというわけではない。
Mダックスのプリン(茶色)は、生まれつき身体が弱いらしい。2〜3年前くらいから、重い皮膚病と他の病気を併発して、なにをしても治らず、ほとんど動けないそうだ。友人の中には、
「こんな状態で生きていてもかわいそうだ」
と、安楽死を薦める人も少なくない。けれど香織ちゃんは、
「このコには食欲があるんです。それは『生きたい』と思っている証拠だと思うから、絶対に安楽死はさせません」
と、力強く語ってくれた。他のコたちにおやつをあげる時にも、離れたところに寝ているプリンの分も忘れない。優しく語りかけながら、口に運んであげている。私は、プリンはシアワセな犬だと思う。飼い主の愛情に包まれて、自然がいっぱいある環境の中、一日中庭の片隅でのんびりしていられるからだ。風に運ばれてくるいろんな匂い、花や木や季節の匂いを楽しみながら、プリンはどんな夢を見ているのだろう。
いちばん若いジャーマン・シェパードのラバは、1歳の時に貰われて来た。前の飼い主は、彼と彼の両親を「ただの番犬」としてしか扱わず、夜だけ放し飼いという状態で、愛情のかけらもなかったらしい。ラバが成犬になると、「大きな犬が3頭もいるのは大変」という理由で、手放したがったそうだ。まったく、ムカつく話だ。でも、キミもこの家に来れて良かったね。
そもそも、香織ちゃんとティム夫妻自体が、お互いを尊重し、思いやる、自立した良い関係を結んでいる。だからきっと、その関係が犬との生活の中にも活きているんだろうな。いつも自然体でイキイキしている香織ちゃん、これからも香織ちゃん流の犬との生活を楽しんでね。
*この記事は「H.I.S.バリフリーク2005年10号」に掲載されたものです。
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