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やすこちゃんの家に着くと、門の外にいたぶーちゃんが静かに近寄って来てくれた。ぶーちゃんはもう年なので機敏な動きはあまりないけれど、その分、穏やかなやさしさで接してくれる。そんなぶーちゃんをなでていると、こっちまで穏やかな気持ちになれるようだ。ああ、いいなぁ、ぶーちゃん。いいコだ。
この家で唯一の小型犬アリエルが着ているビビットな水玉模様の服は、やすこちゃんのオリジナル。子供服の製造販売もしているので、子供とお揃いのわんこ服を作ってみたそうだ。それぢゃあ、ということで、末っ子のせっちゃんにモデルになってもらって、アリエルと一緒に、はい、パチリ。どう? ふたりとも決まってるでしょう?
アリエルはきれいにトリミングされている。元々が丸顔なので、顔だけ見ていると、まるで熊のぬいぐるみのようだ。バリは暑いからね。やっぱり、長毛種は短くカットしてあげた方がいいような気がする。なんかかわいいしね。
ところが、アリエルもずっとこんなにきれいだったわけぢゃない。重い皮膚病を患ってしまい、ぼろぼろだったのだ。今でもまだ少し皮膚に赤味が残っているけれど、これでもかなり良くなった方なのだ。世の中には、自分ちの犬が重い皮膚病になったからと言って、捨ててしまったりする人だっているというのに、やすこちゃんはアリエルの病気が良くなるように努力している。なるべく薬を使わずに、自然素材でできたシャンプーを使ってしょっちゅう洗ってあげたり、こまめにトリミングをするためにウブドのトリマーさんのところまで連れて行ってあげたりしているのだ。考えてみれば、あたりまえのことなんだけど、それができない人が多い中、仕事をしながら、家族のめんどうをみながら、皮膚病の犬のめんどうをみているって、やっぱりエラいと思う。その愛情に答えるかのように、少しずつ良くなっているアリエル。やさしいぶーちゃんや、やんちゃなバニラ&ミルクと一緒にいつまでも元気でいるんだよ。
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