ミロくんには以前、ミニーちゃん(パグ)という奥さんがいた。世話好きのミロくんはいつもミニーちゃんを守り、なんやかんやと世話を焼いていた。2頭はとても仲良しだった。ところが5年前、ミニーちゃんがガンで逝ってしまったのだ。お墓の前に座り続け、クゥーンクゥーンと嘆き続けるミロくんは、ごはんさえ食べられなくなってしまったそうだ。泣かせる話ぢゃないか。「ミロはミニーの後を追って死のうとしてるんぢゃないだろうか」。ごはんも食べずに嘆き悲しみ続けるミロくんを心配した美奈子ちゃんたちは、急いでミニーちゃんの代わりになってくれるコを探し出した。それがミニーちゃんと同じ犬種のハナちゃんだ。ハナちゃんを迎えたミロくんはまた元気を取り戻し、13歳になった今も元気いっぱいに庭を駆け回っている。若い頃に比べると、皮毛も白くなっているし、歯も隙っ歯になってしまっているけれど、それでもまだまだ「若いもんには負けられまへんで」とばかりに、かいがいしくハナちゃんのめんどうをみているのだ。
そんなミロくんたちのお世話をしているのが、美奈子ちゃんの娘アユちゃん。毎日ごはんを手作りしてあげたり、シャンプーしてあげたりしている。話を聞いていると、アユちゃんをはじめ、この家の人たちは全員、わんずを心から大事に思っているのがよくわかる。こんなあたたかい家族に囲まれて、シアワセなコたちだなぁ。
そんなに大事にされているハナちゃんだけど、実はミニーちゃんと同じガンにかかってしまったのだ。その時、獣医に「助かる確率は50%。命の保証はできない」と言われ、高額な手術代を提示された一家は、「それでも助かる可能性が少しでもあるなら」と、手術を決意。そしてハナちゃんは無事、生還することができたのだ。ホントに良かったね、ハナちゃん。
やさしくて、男気があって、めんどうみのいいミロくん。キミが人間だったら結婚したかったのになぁ(笑)。15歳、20歳と、元気に長生きして、そのナイトぶりを見せておくれね。
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