41. バリケンネルで犬まみれ

サヌールのバリケンネルに潜入。

広いドッグランで思う存分走り回るわんず。「今、この瞬間が最高に楽しい!」とでもいっているかのような笑顔が印象的。見ている方も思わず口角があがってくる。


■バリケンネルのお犬さま(代表)■

ウィンディ(看板犬)
バリ犬MIX/♀/1歳

カストロ(常連犬)
テリア/♂/14歳

 「バリケンネル」は2004年オープンのペットホテル。といっても、ここはただケージに入れて預かるだけの施設ではない。スイス人オーナーのアランさんはもちろん、バリ人スタッフたちも大の動物好きで、涼しい朝夕には、併設の広いドッグランで遊ばせてくれたり、健康状態もきちんとチェックしてくれているなど、お泊まりわんずにとってもよくしてくれるのだ。おまけに、飲み水やシャンプーの水まで浄水器を通したものを使用したり、セキュリティカメラを設置するなど、24時間体勢でわんずの安全を守ってくれている。だから愛犬家の在住外国人たちの間で、一時帰国する時などに安心して「うちのコ」を預けられると口コミで評判になった。もちろん、我が家のラブラドール兄妹もたびたびお世話になっている。うちのコたちもバリケンネルが大好きで、車がここに近づくとしっぽをぶんぶん振りながら大喜びし始めるほどなのだ。

 今回取材にお邪魔した時にも、大中小といろいろな大きさのわんずが預けられていた。歳も8ヶ月から14歳までとさまざまなんだけれど、みんな一様にとてもイキイキとした表情をしている。飼い主さんと離れて寂しいはずなのに、この楽しそうな笑顔はなんだろう? なかには一ヶ月以上もお泊まりしているコもいるというのに……。やっぱりこの環境とアランさんたちの愛情が彼らの笑顔のもとになっているんだろうな。預かりわんずの話をする時のアランさんは、まるで自分のうちのコの自慢話をしているようだったし、犬は人間の気持ちに敏感な生き物だからそんな彼を信頼しているんだろう。

 それにしても、ここにいると見事に犬まみれになれる。犬バカにはこたえられない場所だ。ボランティアでいいから毎日来たい、いや、犬舎の片隅に住まわせてもらってもかまわない……。と、そんなことをつらつらと考えてしまった午後だった。

スタッフはみんな動物好き。犬たちのめんどうをとても良くみてくれている。

芝生のドッグランのほかに犬舎前にもプレイスペースがふたつある。仲良くできないコは同じスペースに入れないそうだ。

遊び疲れて休憩中のペッパー。冷たい床が気持ちいい。

毛並みの美しいボビー。やんちゃなとこがまたかわいい。

甘えん坊のエスは、日本からやってきた柴犬だ。

アランさんにボールを投げてもらって大喜びのわんず。今度は誰が取るのかな?




*この記事は「H.I.S.バリフリーク2008年 No.8」に掲載されたものです。