〈2〉メガサリ さん
芸術大学時代に版画に出会い、以後バリでは唯一の版画家として活動を続けているメガサリさん。ゆっくりと穏やかに話す彼女はとても温かい人柄が滲み出ていて、作品もやはり私達の心を和ませてくれる、やさしいパワーを感じます。

■プロフィール
1963年10月1日生まれ。出身地:バリ島 タバナン県。好きな食べ物:ナシ・チャンプル。趣味:散歩、縫物。ジャワのジョグジャカルタにあるインドネシア芸術大学で絵画を学び、版画と出会う。1981年から共同展を開くなどの活動をする。日本では1995年に初めて個展を開く。以後何度か来日。画家の夫と2人の子を持つ母でもある。ウブド在住。

■問い合わせ/連絡先
Dewangga Bungalow
デワンガ・バンガロー
Tel/Fax : 973302 (Jl. Dewi Sita, Ubud)


タイトル〈 Bunga Matahari 〉

彫った版木とその道具

タイトル〈 Alam Damai 〉

タイトル〈 Tamiang Kuningan 〉


タイトル〈 Tari Janger 〉

つよし:メガサリさんの作品は版画ですが、日本で一般的に知られているものと異なる手法を用いている為に、多量生産が不可能だそうです。コピーには無いもの、オリジナルの持つ大切さを表現するために、1つの絵柄で5、6枚のみ製作可能な版画の手法を選ばれたそうです。彼女はバリで現在唯一の版画アーティストですが、この新しい版画のイメージを広げていきたいそうです。作品は、さすが女性のアーティストだと思わせるような、心の落ち着く色合いで、優しい雰囲気が漂ってきます。全作品に金色が使われているのですが、これがとても効果的です。昔はバリのブラックマジックや、ラクササ(暴君)などをモチーフに使っていたそうですが、今は彼女自身の気持ちが良くなるようなモチーフを描いているそうです。作品では、バリでよく見かける物がモチーフに使われていたのですが、そこにバリ人である彼女の世界、オリジナリティーが表現されているような気がしました。

みわきち:バリのタバナン出身のメガサリさんは、芸術家の家系。そして芸術大学時代に知り合って、結婚した現在のダンナ様は、なんとバリではネカ美術館やアルマギャラリーに作品が飾られている、著名な画家であるレンパッド氏のお孫さん。もちろんダンナ様も画家です。今日はウブドのデワンガ・バンガローの中にある、デワンガアートギャラリーにお邪魔しましたが、1階がメガサリさんとダンナ様の作品、2階はレンパッド氏の遺作が展示されています。これは要チェックです。私の中の版画のイメージを覆されたメガサリさんの作品は、版画独特のテクスチャーが作る重ねた色の深みがとっても素敵。とても親しみやすい感じで私も大好きになりました。合同展の予定も近々とのこと。楽しみにしてますね。