〈26〉マデ スアンバ さん
ギャラリーが多く建ち並ぶサンギンガン通りに、個人ギャラリー「ブアナ・ティルタ」をオープンしたスアンバさん。少年のようなきらきらした瞳がとても印象的な方でした。具象画を長く勉強した彼がアブストラクトに転向した理由は、より自由なタッチで筆を使えるからだそうです。「以前に僕の絵を買ってくれたイタリア人の画商が、僕の絵を買うためだけにあさってまたバリに来るんだよ」という通り、彼はアブストラクト画家としてかなりの売れっ子でもあります。

■プロフィール
1975年5月13日生まれ。出身地:ウブド、クデワタン。6人兄弟の末っ子に生まれる。兄が伝統絵画の画家であったことから、幼い時から画家になりたいと夢見ていた。小学生の時に油絵を描き始める。15才でウブドのアートスクールに入学し、4年間、トラディショナルアートを勉強する。'95に画家のマデ ギナ氏に3年間師事。'98にデンパサールにある国立芸術大学 (ISI) に入学したことを機にアブストラクト画に転向する。エキシビションを精力的にこなし、'03にはギャラリー兼アトリエをオープン。現在もISIに在籍し、勉強を重ねる。

■問い合わせ/連絡先
Br.Lungsiakan, kedewatan, Ubud
Tel : 081-5571-9609

「Nikmatnya kok Bebasan」W183×H120cm。絵を観ての通り、四角に見えたり、動物に見えたりする。「自由な発想は楽しい」というタイトルもユニーク。

「Serakan Badai」W145×H80cm。

「Tanah Merah」W120×H140cm。きれいな赤が印象的。

「Tidur di Pasir Putih」W80×H100cm。表情豊かな白が絵に深みを出している。

「Sunset」W80×H120cm/枚。夕陽を表す円が人の頭にも想像できる。

「Komunikasi dengan Sayan」W145×H80cm。

ギャラリー奥にあるアトリエにて制作中のスアンバさん。全身で集中して描いていく。

ヌサドゥアにあるヴィラ「カユマニス」に飾られているスアンバさんのアート。インテリアとも合っていて、とてもお洒落。


つよし:スアンバさんのアートは、主に自然がテーマ。時に人間をシンボリックに使うこともありますが、それは例えば、石と骨、海水と汗、火と体温など、人も自然と同じ要素でできている、人も自然の一部であるからだそうです。

みわきち:私、実は以前にヌサドゥアにあるヴィラ「カユマニス」でスアンバさんのアートにお目にかかってたんです。その時に「バリのナチュラルモダンなインテリアともよく馴染んで素敵な絵だな〜」って思った記憶があります。そして後に偶然、彼のギャラリーにお邪魔した時に「あっ、カユマニスのアーティストと同じ人だ!」って直感でわかりました。不思議と、とても印象に残るアブストラクトアートです。