〈27〉ラマ スルヤ さん
爽やかな笑顔が好印象のラマ・スルヤさんは、現在バリ島在住5年め。バリ島を題材にした写真集出版の依頼が、ここに住むきっかけとなった。約1年間かけてバリ島中を回り、人々の生活を知るのと同時にバリヒンドゥーの宗教観も学ぶことができたと語る。カラーの作品もあるが、モノトーンの写真は更にドラマティックで観る人の気持ちをかき立てるものがある。「映画界の首領」黒沢明監督、写真家アラーキーのファンでもある。

■プロフィール
1970年11月2日生まれ。出身地:スマトラ島西部、ブキティンギ。高校卒業後、写真を学ぶために、バンドゥンにある芸術学校で1年間勉強する。'93にカメラマンのアシスタントとして仕事を始め、'94に「フォトメディア」という写真雑誌の編集の仕事で4年間ジャカルタ在住。'98からフリーカメラマンとしてスタート、ジョグジャへ移動。この間に撮った写真の展覧会をスイスのニコン イメージギャラリーにて2か月間開催。'00にスイス人のラムセイヤー氏より、バリを題材にした写真集の依頼を受け、バリに移動、約1年かけてバリ島巡りをする。現在バリ島在住。

■問い合わせ/連絡先
Studio / Jl. Bumi Ayu III/10, Sanur
Tel : 286146
Mobile : 081-715-5464
E-mail : rama_surya@hotmail.com

題「学校へ行く」。'97にドイツで行なわれたフォトコンテストで、フォトグラファー オブ ザ イヤーの賞に輝いた作品。 

題「レオナルド ダ ヴィンチ & モナリザ」'02にパリのルーブル美術館で2時間待ち、人の途切れた1分の間に撮った。

題「米を探して」。地震災害による食糧難で村から街へ2日間かけて米を探しにいく行程。

題「ボロブドゥール」。'99のボロブドゥールでのイベントを撮った作品。

題「椰子の木」。スマトラ沖地震による津波で無惨に折れた椰子の木。

題「避難」。同じくスマトラ沖地震から約2週間後に撮影。

題「フラワー」。めずらしいカラーの作品。

ラマさんの写真集「Bali Living in Two Worlds」(左)と「Yang Kuat Yang Kalah」(右)。


つよし:たくさんの人々のポートレイトを撮りたいというラマさん。レンズを覗くことによって見えてくる、人々のキャラクターを表現したいそうです。彼の写真からは本当にその場面での人々の気持ちが伝わってきそうな感じがします。

みわきち:ラマさんは自然に白黒で撮るようになっていったそうですが、白黒で撮ると色に左右されないので、メッセージ性がより強くなる感じがします。彼の写真集の中に牛を解体している職人の写真があるのですが、黒の部分はおそらく牛の血で真っ赤だと思うんですね。でも白黒で撮ることで、職人の顔だけが際立って見えてきて、ドラマチックになるから不思議です。