3/4「バリ人と食」
ニンニクを使ったもの、ココナツを使ったもの、ピーナツを使ったもの、インドネシア料理はなんでもありという感じだ。中華風あり、マレーシア風あり、インド風あり、西洋風あり。いずれにしてもスパイスが利き、食欲をそそる。
バリに来ても日本人だから米料理が食べたくなる。なら、インドネシア風チャーハンのナシゴレンか、数種のおかずの盛り合わせと白いご飯のセット、ナシチャンプルが定番メニューといったところか。
この二種類が食べられる食堂に必ずある野菜のメニューがプチルカンクンで、これは中華料理でもポピュラーな空心菜の炒め物なのだけれど、そういわれるまでわからなかった。
バリの空心菜はやたら元気な姿をしている。日本で口にするそれよりも、茎も太く、色もいっそう濃い緑だ。心なしか味も少しだけ違う気がする。甘く、よく噛むとちょっとだけ野菜の癖がある。
唐辛子、ニンニク、塩、といった味付は、中華料理の空心菜の炒め物と変わらない。だけど、野菜の持ち味が違う。あたしはこれがインドネシア料理なのだと思う。
シーフードも木炭ではなく、乾いたココヤシで焼き、バリの海を眺めながら食べれば、もうそれはインドネシア料理だ。
そして、インドネシア料理にはビンタン・ビールが合う。食事をしながら何本でもいける。
ほんとは、この国に来てビールを頼むのはもったいない気もする。なぜならば果物を使ったジュースがとても美味しいから。
パイナップル、マンゴー、グァバ、バナナ、アップル、パパイヤ、アボガド……。フレッシュな果物をミキサーにかけただけのジュース。それらを日本の十分の一の価格で楽しめるのだ。
バリを訪れるたび、全種類飲まなきゃとやっきになる。けれど、スパイシーな料理にはビールが合ってるし、インドネシア料理はどれも美味しく食べ過ぎてしまうし、とてもじゃないけどお腹が膨れて一度の旅行に取る数えるほどの回数の食事で、全種類のジュースを楽しむことはできない。大好きなパイナップルジュースは三回は飲みたいし。
あたしは三度のバリ旅行でようやく全種類のジュースを制覇した。うーん、満足。
パイナップルジュースの最後に味わう泡の部分が好きだ。
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